会長挨拶

脇田新会長
脇田新会長

年々歳々人不同

                                                                 稲門書道会会長 脇田康司
 
 東日本大震災に被災された皆様、福島原発の放射能汚染で被害を受けておられる皆様に心からお見舞を申し上げます。
 不幸中の幸いと申してよろしいかと存じますが、東日本にお住まいの稲門書道会会員の皆様に連絡がつく限り、地震による人身に及ぶ被災はないとのことでした。貞観以来の一千年に一度の大地震の恐ろしさを認識するにつれ、人間は自然を克服できるものではなく、自然と如何に共生してゆくか知恵を働かせるほか、生きる道はないものと痛感させられました。
 年々歳々花相似、歳々年々人不同。稲門書道会が現役の早大書道会の協賛により、早稲田大学書道会創立六〇周年の記念展覧会を盛大裡に催してから二年になります。会員となる卆会の人も増えつつある一方で、逝く人もあり、摂理に従うほかありません。「一〇年毎の記念展は間遠い、小さくてもよいから、五年に一度は」との中村前会長の表明に益々、共鳴したくなりました。会員皆様と現役の若い人たちと一緒になって力を結集し、楽しい小振りの記念展を催したいものです。
 このところ、毎年のように研修旅行で京都に参り、妙法院門跡で稲門書道会の名誉顧問の菅原信海先生の馨咳に接しておりました。今尚、矍鑠たる菅原先生から先般、天台宗擬講に推挙されたとの嬉しいお便りを頂きました。平たくいえば、天台座主にきわめて近い位階です。今年の研修旅行では新潟の会津記念館訪問が企画されていますが、折をみて、菅原先生にお祝いを言上する研修旅行も予定したいと考えております。菅原先生も楽しみにしておられますので。
 今年の総会、懇親会でも、新しい顔、古い顔、なじみの顔の面々に沢山参加していただき、旧交を温めたいと願っております。