奈良、京都研修旅行リポート(2012)

奈良・京都研修

11月10日、11日の日程で、稲門書道会研修旅行に行って来ましたので、リポートします。
 11月10日、薄曇りの中、参加11名(脇田、三木、田代、田代氏ご友人、山本(曽田)、高野、山倉ご夫妻、斎藤(橋本)、伊藤(俊)、増田)各氏は、車窓に復元平城宮趾を眺めながら、正午に近鉄奈良駅に集まりました。昼食は奈良町「旬菜ひより」で地元野菜料理。デザートのわらび餅には感激しきりでした。
 
  赤や黄色に紅葉が美しい古都、徒歩で近くの猿沢池の畔に建つ會津八一碑「わがもこがきぬかけやなぎみまくほり いけをめぐりぬ かささしながら」興福寺宝 物殿で阿修羅像拝観。境内に在るもう一つの八一碑「はるきぬと いまかもろびとゆきかえり ほとけのにはに はなさくらしも」を観ました。思ったより時間 が早く過ぎて、近鉄西ノ京では、唐招提寺のみを拝観。金堂脇には八一碑が「おほてらのまろき はしらのつきかげを つちにふみつつものをこそおもへ」、鑑 真廟には安藤更正先生の名が刻された碑が建っていました。
 京都に戻り、祇園「坂の上」には、土橋、長谷川(正)、先生のご友人黒田各氏も参加され、一昨年よりお若く見える菅原先生(妙法院門跡門主)を囲んでの会食会。お酒も入り楽しい一夜でした。
 
 11日 は、妙法院を拝観させて頂く頃には、雨模様でしたが島田(池上)さんも参加、苔や紅葉、松がしっとり濡れた境内は、より京都らしい風情で、先生が主催され る京都十二寺社特別拝観により、女子大生によりお部屋毎に解説がありました。圧巻は瑞龍殿の壁画と障壁画。石踊達哉画伯による新作です。中でも東北大震災 を受けて描かれた「輪廻転生」と題された襖絵には、言葉を失う程の感動を受けました。
 その後三十三間堂も拝観させて頂き、創建当時に加えて、運慶、湛慶等、鎌倉仏師による千体の千手観音像は観音浄土への願いを具現した世界を見せて呉れました。智積院茶店で昼食後自由解散し研修旅行は終了しました。
 参加した皆さんや、菅原先生のご配慮、企画段階での鈴木勉、田島正人両氏からの助言があって、この二日間の充実した旅行が実現しました。心より感謝申し上げます。ありがとうございました。